休日も疲れが抜けず、家族サービスが負担になる…
「最近、休みの日なのに体がだるくて、家族と出かけるのがつらい」──そんな声を薬局でもよく聞きます。40代になると体の調整力が落ち、季節の変わり目に体調を崩しやすくなります。この記事では、体が思うように切り替わらない理由と、今日からできる実践法を薬剤師の視点で解説します。
季節の変わり目に不調が起こる理由
厚生労働省の健康調査によれば、季節の変わり目に「体がだるい」「寝ても疲れが取れない」と答える人は40代以降で増加します。原因は、自律神経(アクセル=交感神経、ブレーキ=副交感神経)の切り替えがスムーズに働かなくなることです。
季節の変わり目は「車のアクセルとブレーキの切り替えがぎこちない」状態。夜に眠れない、朝起きられないといった不調につながります。
体の中で何が起きているのか
温度差や湿度差が大きい時期には、自律神経が頻繁に切り替わる必要があります。ところが40代になると調整力が弱まり、脳やホルモン系の働きに負担がかかります。その結果、
- 睡眠が浅くなる
- 朝から強い疲労感が残る
- 集中力が続かない
といった症状につながります。薬局でも「いつもより眠気が強い」「肩こりが悪化した」という相談が増えるのがこの季節です。
今日からできるセルフケア実践法
[チェックリスト]
【最優先・今日から】
□ 朝、カーテンを開けて自然光を浴びる(所要時間:1分)
【できれば毎日】
□ 水分は1日を「時間割」にしてこまめに摂取
(例:起床時・10時・昼食時・15時・夕食時・就寝前に各コップ1杯)
□ 夜はスマホを寝る30分前にオフにする
【週3回を目標に】
□ 通勤時に一駅分歩く(週150分の中強度運動を意識)
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[ポイント]
「全部やろう」と思うと続きません。まずは最優先の1つだけ実践することが、習慣化の第一歩です。
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続けるのが難しい方へ|補助グッズの活用
「習慣にしたいけれど続かない…」そんな方には、環境を整える工夫も役立ちます。
- 光目覚まし時計(自然光の代わりに朝日を再現)
- ウォーキング用の軽量シューズ
- 睡眠時のリラックスグッズ(アイマスク、アロマ)
これらを取り入れると、行動のハードルが下がり、続けやすくなります。
まとめ|次の休日を元気に過ごすために
季節の変わり目は、体調が乱れやすい時期。でも、
- 朝の光を浴びる
- 水分を“時間割”に沿って摂る
- 週3回の軽い運動
といった小さな工夫で、驚くほど違いが出ます。
「休日は疲れて寝てばかり」から、
「子どもと公園で走り回れる」
「趣味の時間も楽しめる」──
そんな未来をつくるために、まずは今日から一歩始めてみませんか?
詳しい水分補給のコツは、[内部リンク:水分補給術] で解説しています。
[注意]
本記事は一般的な健康情報を提供するものであり、効果には個人差があります。体調不良が続く場合は、医師や薬剤師にご相談ください。
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