冬の血圧が高い理由は“測り方”にあった!薬剤師が教えるJSH2025準拠の家庭血圧の測り方

家庭血圧・測り方

「冬になると朝の血圧が高くて不安…」「健診は正常なのに自宅だと高い」――その原因、じつは“測り方”かもしれません。冬は血管が縮みやすく血圧が上がりやすい季節。さらに、入浴直後・飲酒直後・慌ただしい朝など測定条件のブレが重なると、本来より高い数字が出やすくなります。

もしかして、こんな測り方していませんか?
・お風呂上がりの“リラックス時”に1回だけ測る
・朝のバタバタの中で、座らずに立ったまま測る
・お酒を飲んだ直後に測って一喜一憂してしまう
→ ひとつでも当てはまるなら、この記事が不安解消の近道です。

まず結論

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日本高血圧学会の高血圧管理・治療ガイドライン2025(JSH2025)では、家庭血圧の評価として「起床後1時間以内に座って2回」「就寝前に座って2回」「7日間の平均で判断」を推奨しています。毎日、同じ条件で測るだけで、冬の数字は安定しやすくなります。

POINT(冬の家庭血圧・3つの柱)
1)起床後1時間以内:トイレ後・服薬前・朝食前、座位で2回測定
2)入浴前に測る(入浴直後は×)/飲酒直後も×
3)就寝前に2回測定7日平均で“本当の血圧”を判断
薬剤師みやび:冬は「タイミングのズレ」で高く見える相談がとても多いです。まずは“毎日同じ条件・同じ姿勢で2回”を習慣化しましょう。

なぜ「冬の家庭血圧」が重要なのか?

冬は寒冷刺激で交感神経が高まり、血管収縮血圧上昇が起こりやすい季節です。さらに、診察室より家庭のほうが高く出る「季節性の上昇」や朝の血圧サージは、将来の心血管リスクと関連します。だからこそ、家庭での継続的な測定が“早期の変化”に最も気づきやすい方法なのです。

体の中で何が起こっている?(冬のメカニズム)

  • 寒さ→交感神経UP:血管が縮み、血圧が上がりやすい
  • 温度差:屋内外・入浴前後の差で数値がブレる
  • 生活リズムの乱れ:睡眠不足・朝食抜きで変動が大きくなる

“正しい測り方”3ステップ(JSH2025準拠)

① 起床後1時間以内(最重要)

  • トイレ後/服薬前/朝食前
  • 背もたれに寄りかかり、1〜2分安静→腕帯は心臓の高さ
  • 座位で2回測定し平均値を記録

② 入浴前に測る(“入浴直後”は避ける)

  • 入浴直後は血圧が乱高下し正確性が落ちる
  • 入浴前の安静時に2回測定→平均値を記録

③ 就寝前(1〜2分安静→2回測定)

  • 飲酒直後・食後・運動直後は避ける
  • 座位で2回測定し平均値を記録

+ 測定姿勢・機器のコツ

  • 姿勢:背もたれに寄りかかり、足裏は床に、脚は組まない
  • 袖口:腕を締め付けない(薄手1枚までが目安)
  • 腕帯位置:中心が上腕動脈・心臓の高さに一致
  • 機器:上腕式・適正カフサイズ・自動記録が便利

今日から続けやすくするためのアイテム例
上腕式血圧計:表示が大きく、腕に合わせたカフサイズが選べるタイプがおすすめです。
 ┗ 毎朝・毎晩の「2回測定」を習慣にしやすくなります。
血圧記録ノート/アプリ:日付ごとの平均値を書き込めるもの。
 ┗ 7日平均がひと目で分かると、受診時の相談もしやすくなります。

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チェックリスト(今日からできる冬の測定習慣)
□ 毎日“同じ時間・同じ姿勢”で測る
□ 入浴直後/飲酒直後は測らない
□ 1回ではなく2回の平均を残す
□ 数字は“その日”ではなく7日平均で判断
□ 気になる変動はメモ(睡眠・運動・飲酒・体調など)

よくある勘違いと正しい代替行動

  • (誤り)お風呂上がりに測る(正)入浴前に測る
  • (誤り)朝に1回だけでOK(正)安静後に“2回平均”
  • (誤り)高い日=すぐ異常(正)7日平均で評価

まとめ

まとめ
1)冬は“測定条件のブレ”で高く見えやすい。
2)起床後・入浴前・就寝前に座位で2回測定が基本。
3)数字は7日平均で判断し、心配な変動は記録+相談。

まず整えておきたいアイテム
1)上腕式血圧計 — 毎朝・毎晩の2回測定をムリなく続けやすくなります。
2)血圧記録ノート/アプリ — 7日平均や変動のメモを残しやすく、受診時の説明にも役立ちます。

※商品は一例です。ご自身の生活スタイルや予算に合わせて比較・検討してください。

Q&A

Q1. 1日だけ高い。受診すべき?
症状(頭痛・めまい・胸痛など)がなければ、まず7日平均で判断を。続く・悪化する・不安が強い場合は受診を。

Q2. 機器は手首式でもよい?
冬は衣服が厚く誤差が出やすいので、上腕式を推奨。カフサイズは腕周径に合ったものを。

Q3. 目標値は?
JSH2025では一般的に家庭血圧:135/85 mmHg未満を目安とするが、年齢・病態で異なるため主治医の指示を優先。

出典

  • 日本高血圧学会:高血圧管理・治療ガイドライン2025(JSH2025)(公式)
  • CareNet:JSH2025発刊と降圧目標の解説
  • AMED:デジタル健康・血圧管理に関する指針

注意
本記事は一般的な健康情報の提供を目的としており、個別の診断・治療に代わるものではありません。数値が著しく高い/症状を伴う場合は速やかに医療機関を受診してください。

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