まず結論
血圧が高めの人が市販の風邪薬や鼻炎薬を選ぶときは、商品名よりも「成分表示」と「相談すること」を先に見るのが大切です。とくに、鼻づまりを和らげる成分が入った製品や、いくつもの症状に対応する総合薬では、血圧や睡眠に影響することがあります。
すべての市販薬が使えないわけではありません。ただ、鼻炎薬だから大丈夫、風邪薬だから一緒でも平気とは限りません。買う前に3つだけ確認する習慣をつけると、自己判断のズレを減らしやすくなります。
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・最初に見るのは「相談すること」「成分名」「他の薬との重複」です
・鼻づまり向け成分が入った風邪薬・鼻炎薬では、高血圧の人が相談対象になるものがあります
・動悸、不眠、めまい、朝の血圧上昇が気になるときは、自己判断で重ね飲みせず相談を考えましょう
なぜ起こる?
風邪薬や鼻炎薬は、1つの箱の中にいくつもの成分が入っていることがあります。鼻づまり、せき、熱、頭痛、くしゃみなどをまとめてカバーするぶん、自分に必要な成分だけでなく、今の体調や持病に合っているかも確認が必要です。
とくに鼻づまりをやわらげる目的で使われる一部の成分では、一般用医薬品の注意書きとして、高血圧・心臓病・甲状腺機能障害・糖尿病などで服用前に相談するよう整理されています。血圧が高めの人は、市販薬を使う前に外箱や説明文書の注意書きを確認しておくと安心です。
体の中で何が?
鼻づまり向けの成分の一部は、鼻の粘膜の血管を収縮させて通りをよくする方向に働きます。鼻が通るのは助かる一方で、体の反応によっては動悸、不眠、めまいなどが出ることがあり、血圧が気になる人では慎重に見たいところです。
また、総合感冒薬や鼻炎薬を重ねると、同じ成分が重複してしまうことがあります。熱や痛みに使う痛み止めの成分が一緒に入っていることもあるため、薬そのものが悪いというより、「何が入っているか分からないまま重ねること」が落とし穴になりやすいのです。
今日からできる工夫
市販薬選びは、難しい知識を全部覚えるより、最初に見る3か所を決めておくほうが続きます。風邪や花粉症でつらい時ほど、この順番がおすすめです。
- 前:箱の「相談すること」を見て、高血圧・心臓病・甲状腺機能障害・糖尿病などが書かれていないか確認する。
- 中:成分表示で、鼻づまり向け成分(例:プソイドエフェドリン)が入っていないか、今飲んでいる薬と重複しないかを見る。
- 後:使った日は、朝の家庭血圧、動悸、不眠、めまい、朝のだるさをざっくり記録する。気になる変化があれば、箱や説明文書を持って相談する。
まず見るのは「相談すること」
成分名が分からなくても、最初はここで大丈夫です。一般用医薬品の箱や説明文書には、「次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること」と書かれている部分があります。
鼻づまり向け成分を含む一部の風邪薬や鼻炎内服薬では、高血圧がその相談対象に入っています。ここに自分の持病があるなら、「少しだけだから」と自己判断せず、ひと声かけるのが安心です。
次に見るのは「成分名」
血圧が高めの人が、とくに最初に覚えておきたい成分名の1つがプソイドエフェドリンです。これは鼻づまりの緩和に使われる成分で、商品名だけで判断するのではなく、まず成分欄を見ることが大切です。箱の表だけで決めず、裏面まで見る習慣が役立ちます。
・上腕式血圧計
┗ 市販薬を使った日も朝の血圧を同じ条件で確認できると、変化を見返しやすくなります。
・血圧手帳・記録ノート
┗ 薬を飲んだ日、朝の血圧、動悸や寝つきの変化を一緒に残せると便利です。
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3つ目は「重ね飲み」
風邪薬と鼻炎薬、せき止めと総合感冒薬などは、症状が違うように見えても同じ成分が重なっていることがあります。迷ったときは、総合薬を足すより、今いちばんつらい症状に合わせた単剤を考えるほうが整理しやすいことがあります。
買う前に、今すでに飲んでいる薬の箱や写真を見せると相談がスムーズです。
□ 箱の「相談すること」に高血圧の記載がないか見る
□ 成分欄でプソイドエフェドリンの有無を確認する
□ 風邪薬・鼻炎薬・せき止めを重ねる前に重複成分を確認する
□ 使った日は朝の家庭血圧と体調をメモする
□ 動悸・不眠・めまいが出たら説明文書を持って相談する
よくある勘違いと注意点
- 「市販薬は軽い薬だから、持病があっても気にしなくてよい」:そうとは限りません。市販薬でも、高血圧の人が相談対象になる成分があります。
- 「鼻炎薬と風邪薬は用途が違うから一緒でも平気」:同じ成分が重複することがあります。商品名より成分表示を見たほうが確実です。
- 「眠れない・動悸がするのは風邪のせい」:体調によることもありますが、薬の影響が重なる場合もあります。気になる変化があれば自己判断で続けず相談を考えましょう。
・朝の血圧が高い本当の理由5選 — 朝高血圧の全体像を整理したい方はこちら
・家庭血圧が安定しない理由|朝夜でブレる原因チェック — 数字の見方や測定条件も整理したい方に
・血圧の薬はまだ早い?40代の受診タイミングと主治医相談術 — 受診の目安や相談のしかたも知りたい方に
まとめ
1)血圧が高めの人は、市販薬の箱でまず「相談すること」を確認する。
2)次に「成分名」を見て、鼻づまり向け成分や重複の有無を確かめる。
3)使った日は朝の血圧と体調を簡単に記録して、気になる変化は相談につなげる。
「商品名で選ぶ」より「表示を読んで選ぶ」に変えるだけで、失敗はかなり減らせます。
1)上腕式血圧計 — 市販薬を使った日も朝の数値を見返しやすい
2)血圧手帳・記録ノート — 薬の名前と体調変化を一緒に残しやすい
※商品は一例です。ご自身の生活スタイルや予算に合わせて比較・検討してください。
Q&A
Q1. 血圧が高めでも、鼻炎薬は全部ダメですか?
全部が一律に使えないわけではありません。ただし、一部の鼻炎内服薬では高血圧の人が服用前に相談するよう記載されています。商品名だけで判断せず、箱の「相談すること」と成分表示を確認し、迷ったら薬剤師や登録販売者に相談するのが安心です。
Q2. 風邪薬と鼻炎薬を一緒に飲んでもよいですか?
症状によっては重複しない場合もありますが、同じ有効成分が入っていることがあります。自己判断で足す前に、成分欄を見比べるか、今飲んでいる薬を持って相談してください。
出典
- 日本高血圧学会『家庭で血圧を測定しましょう』
- PMDA(2013)『塩酸プソイドエフェドリン又は硫酸プソイドエフェドリンを含有する一般用医薬品における「使用上の注意」の改訂について』
- 厚生労働省(2025)『要指導医薬品及び一般用医薬品の使用上の注意記載要領』
- PMDA『ディレグラ配合錠 審査報告資料』
- 厚生労働省(2023)『健康づくりのための睡眠ガイド2023』
本記事は一般的な健康情報の提供を目的としており、個別の診断・治療に代わるものではありません。
症状が続く・急激に悪化する場合や不安が強い場合は、自己判断で対応を続けず医療機関を受診してください。
商品・サービスの利用により得られる効果には個人差があります。

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